「川上澄生 アラスカ物語-刻まれた若き日の風景ー」アートリンクとちぎ2021 栃木県立美術館収蔵品展


アートリンクとちぎ2021 栃木県立美術館収蔵品展
「川上澄生 アラスカ物語-刻まれた若き日の風景ー」

1.開催趣旨
 川上澄生(かわかみすみお・1895-1972)本名、川上澄雄は、大正から昭和にかけて活躍した版画家であり、詩人です。「木版画の詩人」と呼ばれ、その独特な画と詩が織りなす詩情あふれる木版画は、川上ならではの世界といえます。

 川上澄生は、宇都宮市に深いゆかりのある作家で、1921年に旧制宇都宮中学校(現・宇都宮高等学校)の英語教師となり、その頃から本格的に木版画を手がけるようになりました。また、戦時中に北海道へ疎開した数年を除き、約50年間を宇都宮の地で過ごし、終戦後の1949年からは、宇都宮女子高等学校の英語教師として教鞭をとり、昼は教え子から親しまれる勤勉な英語教師、夜は木版画家として制作を続け、川上独特の作風を完成させていきました。

 また、1926年の国画創作協会展に出品した《初夏の風》を見た棟方むなかた志し功こう(1903-1975)が感銘を受け、版画家を志したことでも知られているように、芸術の世界にも大きな影響を与えています。川上の飽くなき創作意欲は版画作品以外にも注がれ、油彩画、水彩画、ガラス絵、焼絵、絵本、蔵書票、玩具など、多種多様な作品を生涯に渡り生み出しました。その作品たちは、今もなお、世代を越えて多くの人々を魅了し愛されています。

 本展覧会では、栃木県立美術館が収蔵する約1000点にも及ぶ川上澄生作品の中から、川上澄生が若き日に、アラスカで過ごした日々をのちに綴った『アラスカ物語』から、詩情あふれる風景作品を紹介します。

2.開催期間
2021年11月27日(土曜日)~12月6日(月曜日)

3.開館時間・入場制限
新型コロナウイルス感染拡大防止対策のためのご協力をお願いいたします。
・開館時間
 9:00~17:00(最終入館16:30)
・入場制限
1.館内における人と人との十分な間隔が確保できるようご協力をお願いいたします。
2.体温を自宅で検温の上、ご来館ください。体調不良者、37度5分以上の方の入館はお断りさせていただきます。
3.入場の際、マスク着用をお願いいたします。マスク着用がない方の入館はお断りさせていただきます。
4.入口での手指消毒をお願いいたします。
5.新型コロナウイルス接触確認アプリ(COCOA)のインストールにご協力お願いいたします。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/cocoa_00138.html

4.休館日
2021年11月30日(火曜日)

5.入館料
無料

6.開催場所
久保記念観光文化交流館 美術品展示館
〒321-4305 真岡市荒町1105番地1
電話番号:0285-82-2012

7.久保資料室(久保記念館2階)のご案内
 久保貞次郎の功績を紹介しています。あわせて是非ご覧ください。

8.主催
真岡市教育委員会、栃木県立美術館

9.今後の展示のご案内
「芳賀教育美術展 関連企画 もおか子ども美術館」
会期:2021年12月9日(木曜日)~2022年2月6日(日曜日)
※当初の会期は、2021年10月21日(木曜日)~11月23日(火曜日・祝日)でしたが、緊急事態宣言に伴い上記日程に変更となりました。